当会は、美しい瀬戸内海に面した尾道市で活動しています。会員数135名(令和5年7月31日現在)、2014年に一般社団法人として認定されました。尾道市は歴史と文化が彩る街で映画のロケ地としても知られ、多くの観光客でにぎわっています。狭い路地や急坂も街並みの特色となっています。2015年には日本遺産に認定されています。最近では空き家プロジェクトにより移住の地としても人気ですが、人口の4割近くが65歳以上の高齢者が占めており、課題も山積しています。私たち尾道薬剤師会はこのような環境の中で、地域医療への貢献を目指し、医療チームの一員として専門的なスキルを活かし、地域の皆様が安心して安全な日常生活を送れるようサポートしています。
当会の活動としては、定期的に学術講演会、研修会を開催し専門職の向上に取り組んでおり、また基幹病院薬剤部との連携会議を通じて医療連携の促進や退院時カンファレンスへの参加にも努めています。さらに、尾道市や医師会、歯科医師会をはじめ他の団体とも連携し様々な課題に取り組んでいます。近年は災害が多発していますが、災害時の支援や受援体制の構築にも力を注いでいます。
これらの取り組みにより、薬剤師の皆様にとっては入会してよかったと思えるような組織であり、地域の皆様にとっては「地域のかけこみ寺」のような、いざという時に頼れる存在であることを目指しています。超高齢化社会やITの急速な発展に直面する中で、薬剤師の役割は多岐にわたります。新型コロナウイルスへの対応にも苦戦しましたが、基幹病院薬剤部との連携のもと、ワクチン充填業務もスムーズに行われました。今後も薬剤師としての専門性を活かし、地域医療に貢献できるよう努力を続けてまいります。引き続き、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
一般社団法人尾道薬剤師会 会長 友滝恵子